
入園・入学、就職や異動、職場復帰などにより、新しい環境に適応できないことに起因する心理的な症状は「5月病」と呼ばれています。また、この時期は「雨が降る前日には頭痛がする」なんてママやパパも多いのではないでしょうか?このような、気温や気圧など気候変化によって引き起こされる様々な症状の総称は「気象病」と呼ばれているそうです。子どもにも増えていて、ママパパ編集部にも疑問や悩みが数多く寄せられます。そこで、県北地域の中核病院で、心身症や発達症の外来を担当している認定専門公認心理師・臨床心理士の吉田直樹先生に聞いてみました。
今の季節は、寒暖差や気圧の変動が大きいため自律神経が振り回されることがあります。また、入学・入園など「初めての出来事」があると、こころも身体もアクセルを踏みすぎてしまい、自律神経を乱される原因になります。1日5分でもいいので「自分のための時間」を過ごしたり、お風呂などでリラックスすると、こころと身体にブレーキがかかり、バランスを取り戻すので試してみてください。
ストレスの影響が身体に現れる代表的なものが「心身症」です。環境の変化などによりストレスがかかり、頭痛や腹痛、めまいなどの身体の症状が現れます。このような症状は、今の時期は、子どもだけではなく大人にもよく見られます。長く続くようであれば、子どもの心身症は、私が勤務している小児科の心身症外来といった専門外来があります。市内の小児科の先生方からの紹介の患者さんも多いので、主治医に相談してみるといいでしょう。
クラス替えや担任の先生の交代など、子どもにも様々な変化がある時期なので悩むこともありますね。しかし、最近、中学年から高学年でコミュニケーションに問題を抱える子どもが増えています。低学年では問題なくても、中学年から始まる女子や男子のグループに適応できなかったり、子どもの社会性やコミュニケーション力が伸びないことが主な原因です。学校は目立たないので問題視されない子どもも多く、身体症状や不登校になって初めて気づかれることもあります。子どものことを一番理解しているのは保護者なので、気になるようであれば、一度、発達症の専門家に相談されるといいでしょう。
人事異動後は、約3ヶ月が、メンタルヘルスのハイリスク期間になります。1ヶ月目、全力で適応しますがストレスレベルは次第に上がります。2ヶ月目、ストレスレベルは最高に達しますが、周囲のサポートもあり何とか乗り越えます。3ヶ月目、仕事や職場にも慣れてストレスレベルが下がり落ち着きます。あまり焦らず、最低3ヶ月は時間を掛けてゆっくり適応していくことが大切です。