
夏休みになると問題になるのが、家庭での過ごし方ですね!「うちの子はゲームばっかりして、夏休みの宿題全然終わっていないのよ」「でも、この暑さじゃ、外に遊びに行きなさいとも言えないよね」「ゲームが一段落したら、今度はYouTubeにTikTokなど動画だよ」などママパパ編集部にも子育て中のリアルな声が届いてきます。そこで、スマホやゲーム、依存症について、医療機関の専門外来で長年子どもの診療に携わっている認定専門公認心理師・臨床心理士の吉田直樹先生に聞いてみました。
オフラインのゲームの時代は、パッケージゲームを購入して、それを何十時間か楽しんでクリアーすると区切りがつきました。今のスマホのオンラインゲームは、いつでもどこでもできて終わりがないのが特徴です。この繰り返しゲームをする反復性が、ゲーム行動症(ゲーム依存)では非常に重要な要因になります。
2022年世界保健機関(WHO)は、ゲーム行動症(ゲーム依存)は病気であることを正式に認めました。ゲーム行動症は、持続的または反復的なゲーム行動に加えて、以下の4項目を満たす場合に診断されます。
- ゲームのコントロールができないこと(例えば、ゲーム時間を減らそうと思ってもなかなかできない状態)。
- 生活の中でゲームの優先度が非常に高くなっていること(例えば、仕事や勉強、家族行事などよりゲームを優先させ、ゲームを中心に生活が回っている状況)。
- このようなゲーム行動により、学業、職業、家庭生活等で明確な問題または健康問題が起きていること。
- ゲームにより上記のような問題が起きているが、ゲームを続けるまたはエスカレートさせていること。
お子さんの場合は、持続的なゲーム行動があり、①、②は当てはまっているようなので、ゲーム行動症に近づいている可能性がありますね。
2022年、長崎大学の研究グループによると、県内の小学生から高校生までの児童・生徒4,048名を対象にした調査で、約7%がゲーム行動症(ゲーム依存)の可能性があるとされています。具体的には、小学生で7.3%、中学生で7.5%、高校生で6.1%が該当しました。また、依存傾向のある子どもたちは、ゲームに費やす時間や金額が多いだけでなく、不登校や情緒・行動の問題、インターネット依存などの課題を抱えていることが明らかになっています。