伝染性紅斑(りんご病)が警報レベルになっています!
伝染性紅斑は、ヒトパルボウイルスB19による感染症で、小児を中心にみられる流行性の発しん性の病気です。両頬がリンゴのように赤くなることから、「リンゴ病」と呼ばれることもあります。約10~20日の潜伏期間の後、微熱やかぜの症状などがみられ、その後、両頬に蝶の羽のような境界鮮明な赤い発しん(紅斑)が現れます。続いて、体や手・足に網目状やレース状の発しんが広がりますが、これらの発しんは1週間程度で消失し、ほとんどは合併症を起こすことなく自然に回復します。一方で、これまで伝染性紅斑に感染したことのない女性が妊娠中に感染した場合、胎児にも感染し、胎児水腫などの重篤な状態や、流産のリスクとなる可能性がありますので、注意が必要です。

感染症発生動向調査の「警報」と「注意報」について
感染症発生動向調査では、地域(保健所単位)ごとに「警報」や「注意報」を発信し、注意喚起を行っています。
【警報レベル】大きな流行が発生または継続しつつあると疑われることを示します。
【注意報レベル】流行の発生前であれば今後4週間以内に大きな流行が発生する可能性が高いこと、また、流行の発生後であれば流行が継続していると疑われることを示します。

百日咳の報告数が増加しています!
全国において百日咳の発生数は、近年ワクチンの定期接種により激減していましたが、2025年は4月に入ってから急増しています。佐世保市においても第27週(7月6日)までに106件の報告があっており、全数把握疾患となった2018年以降において最多のペースで患者数が増加しています。
- 百日咳は主に百日咳菌の感染によっておこるけいれん性の咳発作を特徴とする気道感染症で、かぜの様な症状で始まり、次第に咳の回数が増え程度も激しくなります。
夜間の咳発作が多いことも特徴で、回復までに2、3か月かかることもあります。また、乳児では、肺炎、脳症を合併し、重症化することもあります。 - 感染経路は飛沫感染で、咳やくしゃみの飛沫に含まれる百日咳菌が気道に感染して発病しますので、マスクの着用や咳エチケット、せっけんと流水による正しい手洗い、手指消毒で予防に努めましょう。
- 予防接種(4種混合又は5種混合)は、生後2ヵ月から90か月までのお子さんが定期接種の対象で、予防接種が済んでいないお子さんは、人の集まる場所を避け、定期接種の対象期間がきたら早めに接種しましょう。
関連記事
-
-
2025年7月「耳鼻咽喉科・眼科・歯科」休日診療担当医
佐世保市立急病診療所には耳鼻咽喉科・眼科・歯科はありませんので、お困りの方はこちらを参考にしてくださいね。 急遽、当番医が変更になることがあります。 体調がすぐれないときは、早めにかかりつけ医療機関を ...
-
-
佐世保市立急病診療所
休日や夜間に体調を崩したら、すこやかプラザ1FへGO!電話での予約はできません。佐世保市役所横の高砂駐車場の横の建物です。 【住所】佐世保市高砂町5番1号 すこやかプラザ(中央保健福祉センター)1F ...
-
-
救急医療電話相談「#7119」
2024年8月からスタート!急な病気やけがをしたときに、救急車を呼んだほうが良いのか、今すぐ病院に行ったほうが良いのかなど迷ったときの相談ダイヤルです。看護師から、病院受診の必要性や対処方法等の適切な ...
-
-
小児救急電話相談「#8000」
短縮電話番号『#8000』をプッシュすると、経験豊富な看護師や必要に応じて小児科医から、症状に応じた対処方法や医療機関受診の必要性について、適切なアドバイスを受けることができます。お子さんの夜間の急な ...
-
-
病児保育室
小児科に併設されていて、子ども(小6まで)が、病気中または病気の回復期に、保護者が仕事の場合、安心して預けることができるのが「病児保育室」です。利用するには事前登録が必要です。登録は年度ごとに更新にな ...