教えて直樹せんせい

〇「上手な叱り方」「効果的なしつけ」とは?

講演会などで「自己肯定感」や「ほめる」ことについて話していると「叱ってはいけないんですか?」「子どもに注意しなくてもいいんですか?」といったご意見やご質問をいただくことがあります。当相談室でのペアレントトレーニングでも、親がリードして「しつけ」をしていくことの重要性は伝えています。しかし、子育ての現場では「頭ごなしに怒る」「大声で注意する」「あいまいに叱る」「子どもを叩く」など…心理学の基本から外れた「しつけ」が横行しているようです。そこで、今回は、子どものためにならない「しつけ」を止めて、子どもとのやり取りを楽しむ「しつけ」のコツをお伝えします。


薬を飲みたがらなくて困っています。アイスクリームに混ぜたり、シロップを買ったりしたのですが効果なく、逃げ回って飲んでくれません。

薬を飲ませるのは、親にとってはひと仕事ですね。まず、暴れても無駄であることを教える必要があります。そのために、子どもが暴れないように固定しましょう。1人の場合は、股の間に頭を挟んでもいいでしょう。そして、子どもが落ち着いたら薬を飲ませます飲んだ後は、しっかりほめてください。この際の注意点が2つあります。1つは、親がニコニコ笑顔で対応しましょう。決して怒ったり注意はしないように気を付けます。もう1つが、子どもが力を抜いたら、同じくらい親も力を抜いてください。でも、逃げられないように注意が必要です。最後に、しばらく継続することが必要なので親があきらめないことが一番大切になります。親の忍耐力が、子どものストレスに耐える力を養うことにつながるのです。

鉛筆や消しゴムなど、異物を口に入れます。のどに詰まったり、健康にも悪いので注意しているのですが…どうしたらいいのでしょうか?

異物を口に入れると、口の中の衛生上よくないことなど、清潔について教えてあげましょう。そして、何か異物を口に入れたらうがいをさせます。1回目は10回うがい、2回目は20回うがい、3回目は30回うがいと回数を加えてもいいでしょう。すると、子どもは、遊びを続けたかったり、他の遊びをしたいので、口に異物を入れなくなります。これは、意図的に、子どもに面倒なことをさせることによって、望ましくない行動を減らすという、心理学のテクニックの1つです。しかし、口に入れてその感覚を楽しむといった、この子どものようなケースは、遊びのレパートリーが限られている時にしばしば見られます。したがって、アウトドアや泥んこ遊びなど、身体の感覚をフルに使う活動を取り入れて、子どもの遊びのバリエーションを豊かにしてあげることも大切でしょう。

仕事や家事に追われていて、子どもが悪いことをすると、つい叩いてしまいます。叩いた後は、自分でも反省するのですが、また叩いてしまって困っています。

子どもの「しつけ」をしていく過程で、「怒鳴る」「暴力」は親にとって、禁断の果実のようなものです。子どもを怒鳴ったり、叩いたりすると、最初はピタッと望ましくない行動をしなくなり、親の言うことを聞くようになります。しかし、しばらくすると、子どもは、また望ましくない行動をするようになります。軽い暴言や暴力に子どもが慣れてしまうと、最初のような目覚ましい効果が見られないので、親はさらにエスカレートしていきます。そして、自分が気付かない間に日常化してしまい、あっという間に、虐待につながる悪循環が作り上げられるのです。 そこで、自分は叩くクセがついているなと感じた場合、怒るときには手を後ろに組んで子どもに近づきましょう。それでもブレーキが利かない場合や、イライラしたり怒りがこみ上げてきたら、鏡を見て自分自身を再確認してみましょう。その場を離れ外を散歩したりするのも効果的です。

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