新しい学校や園、職場にも少し慣れてきて、子どももママやパパも「やっと一息」という時期ではないでしょうか?新しい環境に適応してくると、やはり問題となるのが人間関係ですね。そこで、今回は人間関係で大切になる「感情」との向き合い方について、コミュニケーションを専門とする吉田心理教育相談室代表の公認心理師・臨床心理士・家族心理士の吉田直樹先生にお聞きしました。
こんな時あなただったらどんな声掛けをしますか?
子どもが運動会で応援団をやりたがっていました。以前、ダンス教室にも通っていたので、自分より上手な人はいないと思っていたようです。しかし、学校から帰ってきたら「応援団には選ばれなかった」とブツブツ文句を言っています。そして、何の関係もない弟にちょっかいを出し始めました。
A「応援団になれないくらいで何をイライラしているの!弟に八つ当たりするんじゃないの!いい加減にしないと怒るぞ!」
B「運動会の応援団のことは忘れなさい。踊りたいんだったら、またダンス教室に行きなさいよ。いくらでもダンスできるわよ。」
C「本当にがっかりだね。ダンスが上手なあなたを選ばないなんて信じられない!明日は、家族で好きなことをして楽しもうね♪」
D「去年から応援団になりたいって言ってたから、落ち込むよねぇ~。でも弟をからかうのは良くないから、気分を変える方法を一緒に考えよう」
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